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外壁塗装価格は安くなる?かかる費用と見積もり時の注意点
最終更新2024年1月9日
外壁塗装は費用がかかる大規模な外装リフォームのため、綺麗な仕上がりを期待する一方で「なるべく費用はおさえたい」
「少しでも安いところから工事をしてもらいたい」
と誰もが思うことでしょう。
しかし、必要以上に値切ったり、工事代金の安さに飛びついた契約は塗装工事の品質低下を招くリスクがあるため、おすすめできません。
この記事では、外壁塗装工事の価格相場や仕組みに触れながら、「値段だけで業者を決めること」の危険性を詳しく解説していきます。
塗装工事は大がかりなリフォームで費用がかかるため、やはり見積書の金額がとにかく気になるかもしれません。しかし、見積もり金額の高い・安いを判断するとき、「予算よりオーバーしているから高い」「想像していたよりも安い」など、ご自身の予算やイメージと比べていないでしょうか。しかし、価格相場を知らなければ「本当に安くてお得なのか」、それとも「高く感じるけれど相場なのか」は判断できません。
既製品を買う場合は“定価”がありますが、職人さんの腕で仕上げていく塗装工事にはそれがありません。どんなポイントで価格が増減するのか、を知るところから始めましょう。工事金額はさまざまな要素から構成されるため、見積もり合計金額だけでなく内容にも目を向けたいところです。
外壁塗装の価格は塗料と面積、下地の状態で変わる
外壁塗装の価格は、主に「どんな塗料を使うか」と「どのくらいの面積を塗るか」というところで変わってきます。
塗料にはグレードがある
塗装工事を検討して調べていると、塗料のグレードという言葉を見聞きすることも多いかと思います。グレードが高いものは高額となりますが、その分、機能性も高く長寿命です。一方、グレードが低い塗料は耐用年数の長さもそれなりです。ただし、グレードが低いからといって、質が悪いとか粗悪なものという意味ではありません。
主な塗料で比較すると、安価なものから順に、
☑ アクリル塗料…耐用年数5~8年
☑ ウレタン塗料…耐用年数7~10年
☑ シリコン塗料…耐用年数10~13年
☑ ラジカル塗料…耐用年数12~15年
☑ フッ素系塗料…耐用年数13~15年
☑ 無 機 塗 料…耐用年数15~25年
となり、グレードの高さと金額・耐用年数は比例することがお分かりいただけるかと思います。
(※表示の耐用年数は目安です。環境や立地条件で変わります)
グレードの低い塗料は「リーズナブルだけど耐用年数が短い」という特徴があります。そのため、塗り替えのスパンが短く、回数が多くなればその分費用も掛かりますね。長い目で見るとお得とも言い切れないことがあります。
塗装面積は、同じ坪数でも異なる場合がある
外壁塗装をするにあたって「単価〇坪○○円」というように、住まいの面積から塗装費用を概算することもあるかと思います。しかし、実際に見積もりをすると、予想していた金額よりも高いというケースもあるのではないでしょうか。ここで注意したいのは、家の延床面積と塗装面積は違うという点です。
同じ規模の家でも、形によって家の外周の長さ、外壁の面数、塗装面積がだいぶ変わります。複雑な形状をした家は壁が増えることから、塗装面積も増える傾向にあります。
また、外壁の面積が同じでも、窓が少ない家の方が塗装面積も多くなるでしょう。
外壁の状態でも価格は変わる
その他、現在の外壁の状態、傷み具合でも料金が変わってくることを覚えておいてください。外壁塗装をする際には、実際に塗り替える前に、ひび割れや破損個所を補修したり古い塗膜を削り落として綺麗にしたりという下地処理(ケレン)が行われます。築年数が長く劣化が進んでいる外壁ほどその作業工程や使われる材料が増える傾向にありますから、同じ塗料で同じ面積を塗り替える場合でも価格に差が出ます。
「見積もり前にある程度の相場価格を知っておきたい」という方のために、外壁塗装費用の目安をご紹介します。
☑ 20坪の家…50~80万円
☑ 30坪の家…70~100万円
日本の平均的な戸建住宅は20~30坪ほどと言われていますので、だいたい50~100万円ほどが外壁塗装の費用相場と考えておくといいでしょう。モルタル外壁よりも窯業系サイディングの方が、シーリングを多く使用するので費用が高くなる傾向があります。また、屋根塗装も同時に行うなら、上記の金額に20~30万円ほどプラスとなります。
ただ、前述したように、具体的な塗装費用は面積や塗料などで異なるため、実際に状況を見てもらってからでなければ正確なところは分からないものです。さらに、「高機能の塗料を使いたい」「耐用年数が短くてもいい」などのご希望によっては価格も増減します。
外壁塗装の費用を構成する内訳には、「足場代・高圧洗浄・養生代・シーリング打ち替え」などがありますが、お住まいによっては軒天や雨樋、雨戸、破風板など付帯部の塗装が必要となることも多いでしょう。しかし、これは相場には含まれないため、実際に見積もりを依頼してみないと正確なことは分かりません。
街の外壁塗装やさんでは、付帯部も合わせた外壁塗装プランもご用意しています。お気軽にご相談ください。
外壁塗装費用の実例
<実例1>
施工内容 | 外壁塗装 |
建 坪 | 32坪 |
費 用 | 70万円 |
築年数12年、色あせが気になってきたというお住まいの外壁、併せて破風や軒天などの付帯部も塗装いたしました。
外壁に使用したのは優れた密着性を持ったクリーンマイルドシリコンという塗料です。コーナーのブリックストーン部分も丁寧に仕上げました。
<実例2>
施工内容 | 外壁塗装・屋根塗装 |
建 坪 | 40坪 |
費 用 | 120万円 |
シーリングの劣化から外壁塗装をご検討でしたが、せっかく足場を仮設するということで屋根塗装も併せてご依頼いただきました。
外壁が細かいくぼみのあるデザインのためしっかり洗浄し、塗装には無機物質とシリコン樹脂のハイブリット塗料であるナノコンポジットWという汚れに強い塗料を使用しています。
お得に外壁塗装をするには?
ここまでお話ししたように、外壁塗装工事費用の大半は塗料と面積で決まりますが、お得に行うためのポイントもあるのです。
相見積もりで適正価格を知る
外壁塗装をお得に行うには、まずは「適正価格を知る」ことがポイントです。塗装業者からの見積書を手にとったとき、適正価格を知っていれば「安くてお得!」「ちょっと高いかも…」など判断しやすいからです。
友人知人などから聞いた価格とご自身が受け取った見積書を比較する方もいるかもしれませんが、あまり意味がありません。というのも、前述したように塗装工事の価格は塗料や面積、さらに必要な補修の程度など個々の状況で異なるからです。
ご自身の家の状況や希望に沿って作られた見積書を数社からもらうことで適正価格を知ることにつながり、お得な塗装工事ができるでしょう。
屋根塗装や他の工事も同時に行うことで足場節約
外壁塗装工事における足場の費用、思ったよりも高額と感じる方が多いようです。家の規模や、足場を設置する状況によっても異なりますが20万円前後はかかります。そこで、足場が必要な工事をいくつかまとめて行うことで、足場の節約になります。足場の設置が必要な外装リフォームは、外壁塗装だけでなく、屋根塗装、屋根補修工事、雨樋交換工事…などたくさんあります。その都度足場を組むとなれば、それだけでかなりの費用となるでしょう。
外壁塗装をするときに、近々必要となりそうなメンテナンスがないか、点検してもらうと安心です。街の外壁塗装やさんでは、外壁はもちろんのこと、屋根や雨樋など気になる箇所も併せてご相談をお受けしております。
直接施工の業者に依頼
外壁塗装工事をお得にするなら、何と言っても直接施工ができる業者への依頼がおすすめです。外壁塗装専門業者のほか、ハウスメーカーや工務店などでも外壁塗装の見積もりが可能です。ただ、ハウスメーカーや工務店に依頼する場合、実際に工事をするのは下請けの業者です。
「お客様 ⇔ ハウスメーカー(工務店) ⇔ 施工業者」というように、お客様と施工会社の仲介役として別会社が存在していることで、中間マージンが発生します。
工事の請求書は、施工会社からではなく、ハウスメーカーや工務店から届きます。施工業者の塗装工事費用に加えて、新聞折り込みチラシ、雑誌への広告記載、メディアに流れるCM…などの広告宣伝費、そして諸経費といった実際の工事費用以外の部分の費用がかかることで高額となりがちです。
一方、直接施工の業者なら自社の職人による外壁工事を行うことができます。中間マージンの分が不要となり、かつ、専門知識と豊富な実績による質の高い工事が期待できるのです。
外壁塗装専門業者でも広告費をかけているところはありますが、お客様からのご紹介などを中心としている地元の業者などは、広告宣伝費のコストを減らすことが可能です。
その分、お客様へのご負担を減らし、より良い品質のサービスを提供することにつなげられています。
外壁塗装をもっと安く?見積もり時の注意点
外壁塗装を安くすることだけに気をとられると、見積もり時にうっかり見逃してしまうポイントもあります。「安さ」を重視したあまり、工事後に後悔しないよう、見積もり時に知っておきたい注意点をいくつかご紹介します。
無理な値引きは危険
優良な塗装業者の場合、お住まいの状況をチェックしたうえで、適切な価格で見積金額を提示します。そのため、お客様から「もっと安く!」と無理な値引きを要求されると、何かしらの部分を削るしかありません。
当初予定していた作業人員を減らしたり、ひとつひとつの工程にかける時間を少しずつ減らしたり…といった恐れがあります。
高所での作業となる塗装工事は、安全性が第一です。「仕事量が多過ぎる」「ふだんの流れで作業できない」など、作業員の気持ちにゆとりがなくなると安全性も失われ、結果的に仕上がりが劣るケースもあります。無理な値引きの結果、手抜き工事と言わざるを得ない仕上がりになる…ということがあっては大変です。
適正価格から極端な値引きが実現できれば、費用的にはお得かもしれません。でも、今後のお住まいにとっては良いこととは言えないでしょう。低品質な仕上がりは、本来の寿命よりも短くなる恐れもあります。より良い施工のためには、品質を落としかねない無理な値引き交渉はやめましょう。
格安業者、大幅な値引きをする業者には注意
他者よりもずば抜けて安い価格を提示してくる格安業者、「見積もり額から、さらに○十万円値引きします」「今ならキャンペーン中です」と大幅な値引きをする業者には注意が必要です。
相見積もりの比較中、ぐっと安い金額を見かけると契約したくなるかもしれません。
相見積もりの比較中、ぐっと安い金額を見かけると契約したくなるかもしれません。
もちろん良心的な業者もあるでしょう。しかし、安さを実現するために
☑ 本来必要な工程をカットされる
☑ 極端に安い塗料を使われる
☑ 乾燥時間が短く質の悪い仕上がりになる
☑ 短期間で工事をして人件費を削っている
などの危険性があります。
塗装は、人の手で仕上げていくものですから、時間に追われるなかでの作業は質の悪さにつながるものです。適正価格よりも大幅な値引きを提示している場合は、「安くできる理由」が隠されているため注意しましょう。
見積書の「一式」には注意…内訳もしっかりとチェックする
見積書の記載方法は、会社ごとに形式が異なります。見積もり金額が算出された根拠は、内訳書や明細書に記載されているのが普通です。しかしながら、「一式 ○○円」と大雑把な記載しかしていないケースも稀にあります。これでは使用する塗料や正しい工程を踏んで作業してもらえるのかが分かりません。
実際に工事を行ったら、依頼した場所をしっかり塗装していなかった、約束と違う塗料が使われた、というケースも考えられます。
不安や疑問を残したまま工事を契約することのないように、見積書の記載内容についてよくチェックし、分からないことがあれば質問するようにしましょう。
塗料のグレードを落とすことは慎重に検討
前述したように、塗料にはいくつかのグレードがあります。グレードが低いものを使えば工事費用は安くおさえられますが、長い視点で見るとお得ではありません。たとえば、「耐用年数13~15年ほどのフッ素系塗料」と「耐用年数7~10年ほどのウレタン塗料」では次の塗り替えまでの時期に差が出てきます。
ウレタン塗料を選んだ場合、早ければ5年ほどで劣化が始まることになるでしょう。フッ素塗料を選んでいれば13~15年後の塗り替えだったものが、安い塗料を選んだことにより塗り替え回数が増えて結果的に高額となる可能性も考えられます。
早いスパンで次の塗装時期がやってくれば、資金を捻出するのも大変です。資金計画を立てているうちに劣化も激しくなり、それがさらなるダメージへとつながるケースもあります。
外壁塗装は、大切なお住まいを保護するために行う工事です。仕上がりの質の悪さにつながれば、いくら安くても無意味な工事となってしまうかもしれません。
特に、無理に値切ることが低品質の工事につながるケースもあるため、注意しましょう。
お見積もりの内容をしっかり確認することも大事ですが、担当者の対応にも注目してみましょう。
☑ しっかり家全体をチェックしてくれたか
☑ 専門的な情報を分かりやすく説明してくれたか
☑ 迅速で誠実な受け答えをしてくれたか
☑ アフターメンテナンス、施工保証はあるか
こういったことも良い施工につながることを覚えておいてください。
街の外壁塗装tやさんでは、お住まい全体をしっかり点検したうえで最適なプランをご提案いたします。ぜひ、無料点検をご活用ください。相見積もりも歓迎です。ご不明な点などございましたら、お気軽にお問合せください。
外壁塗装価格は安くなる?
かかる費用と見積もり時の注意点まとめ
かかる費用と見積もり時の注意点まとめ
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塗装工事を安く済ませたい気持ちは皆さんあると思います。しかし安易な値引きにはご注意ください
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外壁塗装の価格はどのように決まるのか、そして相場を知っておくことで検討時の手助けになります
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外壁塗装費用の大半は塗料のグレードと塗装面積で決まります
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相見積もりを取る、足場を使う工事はまとめてする、直接施工の業者に依頼することがお得に外壁塗装をするポイントです
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無理に値引きを要求したり、大幅値引きを提示してくる業者に飛びつくことは品質の低下につながるかもしれません
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合計金額だけでなく、見積書の記載内容、そして担当者の対応、工事後のアフターメンテナンスや施工保証の内容などもよく見て業者を選びましょう
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