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外壁タイルはメンテナンスフリー?塗装は必要?外壁タイルのメンテナンス方法
新築した際に担当だった営業から「外壁タイルはメンテナンスフリーだからコストメンテナンスが大変良いですよ!」と勧められて外壁材にタイルを採用したという方も多いのではないでしょうか。あれから5年、10年、同じ時期に新築したご近所さんで外壁塗装をされる方も増えてきます。「タイルには外壁塗装は不要と言われたけど本当かな・・・」「10年も経ったら外壁に汚れが目立ってきた・・・」と、メンテナンスフリーと言われたもののメンテナンスが必要ないのか心配という方も多いのではないでしょうか。答えを最初にお伝えすると外壁タイルであっても10年に一度はメンテナンスをしなければいけません。
それではなぜ外壁タイルがメンテナンスフリーと言われるのか?またタイルの特徴、そしてメンテナンス方法までご紹介いたします。
長い文章のページとなっていますので、内容を動画でもまとめています。動画で見たいという方はこちらをご覧ください!
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目次 【表示】 【非表示】
- ・外壁タイルがメンテナンスフリーと言われる理由
- -タイルは無機物であるが故に耐候性に優れている
- -外的要因から身を守る耐傷性に優れている
- -JIS規格でも高耐水性が証明されている
- -塗料も「無機塗料」は耐用年数が長い
- ・耐候性・耐傷性・耐水性に優れたタイルにメンテナンスが必要になる理由
- -外壁タイルの施工方法は大きく分けて湿式と乾式の二つ
- -外壁タイルにメンテナンスが必要な理由1 モルタル目地が劣化するため
- -外壁タイルにメンテナンスが必要な理由2 目地のコーキングが劣化するため
- -外壁タイルにメンテナンスが必要な理由3 タイルの浮きや剥がれ
- -外壁タイルにメンテナンスが必要な理由4 タイル自体にひびや割れが発生したため
- ・外壁タイルのメンテナンス方法
- -モルタルの目地や下地の補修
- -コーキング打ち替え
- -タイルの交換
- -透湿性防水材で目地やタイルの防水効果を向上させるメンテナンスもあります
- ・外壁タイルに塗装は必要ない理由
- -タイル自体の耐久性が高いため
- -塗装をしてしまうと元の状態に戻せないため
- -よく聞くクリア塗装って必要?
- ・外壁タイルのメンテナンスについてなんでもご相談ください!
外壁タイルがメンテナンスフリーと言われる理由
冒頭で「外壁タイルは10年に一度はメンテナンスを」と述べましたが、なぜメンテナンスフリーと言われることがあるのでしょうか。
タイルは無機物であるが故に耐候性に優れている
そもそも外壁材には無機質の外壁材と有機質の外壁材が存在します。無機質とは石や砂、金属、ガラスなど自然から採取される物質であり、タイルは原材料である土や石、砂といった自然素材を高温で焼き、成形した無機質の外壁材です。
石や砂といった無機物は、劣化することなく自然界に存在し続けることができる物質であるため、当然無機物からできたタイル自体も抜群の耐久性を持ち、紫外線や雨風の影響を受けても変色や劣化を起こしにくい外壁材なのです。つまり耐候性が高いということがタイルの特徴の一つです。
※LIXIL住宅外壁タイル スペシャルサイトより
※日本タイル業協会より
砂やほこりといった外壁を傷つける外的要因から身を守る耐傷性に優れている
タイルはその形を成すまでに1300度近い高温で焼き固められるという工程を経ます。
高温で焼き固められることから大変固く、耐傷性に優れています。
外壁のメンテナンスが必要となる理由の一つに風で飛ばされた砂やほこりなどが外壁を傷つけ、その傷に汚れが付着したり、劣化が起こったりすることで外壁塗装や張替えといったメンテナンスが時間が経過することで必要になります。しかしタイルの固さは通常の電動ドリルのビットでは刃先が焼けてしまって穴があけられないほどに固く、専用ビットが売られているほどで、ほこりや砂、また物をぶつけたとしてもほとんど傷は付きません。
JIS規格でも高耐水性が証明されている
外壁材にはⅠ類とⅡ類のタイルが使用されますが、驚くほどの吸水率の低さです。
サイディングやモルタルなどの外壁材は吸水・乾燥を繰り返すことで伸縮が起きることで劣化につながっていくため、外壁材に水を吸わせないよう定期的に外壁塗装を行い塗膜によって防水性を維持させなくてはならないのです。
一方でタイルはほぼ水を吸いませんから、タイル自体が吸水することによる雨漏りのリスクがないこと、そして冬場、外壁材が吸い込んだ水分によって凍害を引き起こすといったことも考えられないのです。
<2007年以前はタイルの焼成温度や質により磁器質、せっ器質、陶器質と分類されており、吸水率は磁器質で1.0%、せっ器質で5.0%と定義されていましたが、測定方法の変更により2008年のJIS改正で現行の分類方法へと変わりました。>
日本のお住まいの平均寿命は約27年と言われていますが、サイディング外壁、モルタル外壁など外壁材自体の耐用年数もそれに合わせたように30年程度が寿命となっています。しかも30年間維持しようと思えば約10年ごとに外壁塗装を行う必要があります。それと比較するとタイルは素材自体が強く耐用年数の目安として40年以上と言われています。こうした高耐久性から一部では外壁タイルはメンテナンスフリーと言われているのです。
前述した通り、無機物はもともと自然界に存在する物質であるため紫外線や雨水に大変強いという性質を持っています。塗料においても100%無機塗料を作ることができれば半永久的に劣化しないという理屈が成り立ちます。しかし塗膜を形成する樹脂が有機でしかつくれないため完全な無機塗料は現在でも存在しませんが、無機物の耐候性・耐久性を生かした無機塗料は存在します。
これまでもっとも耐用年数が長いといわれていたフッ素塗料を大幅に超え耐用年数が20年を超える無機塗料もあります。
耐候性・耐傷性・耐水性に優れた外壁タイル
なぜメンテナンスが必要になるのか?
紫外線や雨風の影響を受けにくく、傷もつきにくい、耐水性もあるそんな頑丈な外壁タイルですが、他の外壁同様約10年に一度はメンテナンスを行う必要があります。
素材自体頑丈な外壁タイルになぜメンテナンスが必要になるのでしょうか?外壁タイルの施工方法とともにその理由を見ていきましょう。
外壁タイルの施工方法は大きく分けて湿式と乾式に分けられます
湿式工法とはモルタルの下地の上にタイルを貼っていく昔ながらの工法です。モルタルはセメントに砂を加え、水で混ぜることによってつくられたものですが、モルタルを作る際に水が使われるため湿式と言います。
一方で乾式工法とはタイルを張りつける際にモルタルを使わず下地に弾性接着剤を用いて張り付ける、あるいは特殊な下地に引っ掛けてさらに弾性接着剤で張っていくという施工方法です。
現在、戸建てへ外壁タイルを施工する工法としては後者である乾式工法が主流を占めます。そこには多くのメリットが存在しますが、ひとつは施工期間が短く、コストが安いということ、さらにモルタルが乾燥、硬化することにより変形しにくくなるという性質から紫外線や気温、湿度の変化により起こる下地やタイルの変形に対応できず目地の割れやタイルの剥離・剥落を起こしやすいというデメリットが存在するからです。
このようなモルタルを使用した湿式工法によるデメリットを解消するため2006年にJIS規格であるA5557(外壁タイル張り用有機系接着剤)が制定され、弾性接着剤を使用する乾式工法による施工が拡大しました。
モルタルを使用する湿式工法と比較しても弾性接着剤を使用することで下地やタイルの伸縮といった動きへの追従性を高めることができ目地の割れやタイルの剥離・剥落に強い施工を実現することが可能となったのです。とはいえ弾性接着剤はタイルとは違い有機物であるため劣化しないものではありません。
外壁タイルにメンテナンスが必要な理由
外壁タイルにメンテナンスが必要な理由1
モルタルの目地や下地が劣化するため
乾式工法が拡大する以前はモルタルでタイルを張りつける湿式工法が主流でした。前述もしましたがモルタルのデメリットは硬化することで伸縮への追従性がなくなり目地に隙間ができたり、ひびや割れを発生させやすいという点です。
こうしたことがタイルの浮きや剥がれへとつながったり、建物自体を脅かす雨漏りへと直結していきます。
雨漏りというと屋根が原因と考えがちですが決してそうではありません。これは外壁タイルに限った話ではなく、窯業系サイディングやモルタル、ALCを採用した外壁についても同様、外壁にわずかでも隙間があれば雨水が浸入してきます。
ほとんどの場合は雨水が目地から浸入してきたとしても防水紙が躯体部分への浸入を防いでくれているため即座に室内に浸入し、雨染みを作るといったことはありません。そのため外壁からの雨漏りは大変気づきにくく、雨染みを発見したといった状況の場合、すでに外壁からの雨水の浸入を長期間にわたって許していた証拠です。場合によっては躯体が腐食してしまい大規模な修繕が必要となってしまうケースも考えられます。紫外線や気温、湿度の変化など毎日負担を受けており必ず経年劣化が発生するからこそ屋根同様、外壁にも定期的なメンテナンスが必要なのです。
外壁タイルにメンテナンスが必要な理由2
目地のコーキングが劣化するため
タイル自体は無機物であり、劣化に大変強い素材ですが目地に使用されているコーキングは重要な部分であるにも関わらず大変傷みやすくなっています。外壁タイルにお住まいの方はタイル同士の隙間部分や窓のサッシ部分、ベランダと外壁の取り合い部分をぜひご覧ください。コーキングが施工されているのをご確認いただけると思います。
このコーキング、紫外線や雨風、温度差等により短いと新築から3年、長持ちしたとしても7年程度で傷みだし、劣化が進んでいきます。本来コーキングの弾性を保持するための可塑剤(かそざい)が染み出てしまい硬化してしまうことにより、ひびや亀裂、裂けといった症状に発展します。
コーキングが施工されている理由は地震などによって建物に与えられる衝撃を吸収し、被害を最小限に抑えるため外壁に目地を設けコーキングをします。その役割を果たすコーキングが劣化することで建物に地震等で大きな衝撃が加わった時にコーキングが衝撃吸収の役割を果たさずに建物全体に影響を及ぼしてしまうことになります。コーキングが劣化しているということはお住まいの耐久性が著しく低下している要注意な状態なのです。
また外壁内部に雨漏りの浸入を許してしまう状態にもあるため必ず新築から10年程度でお住まい全体のコーキングの打ち替えや増し打ちが必要になるのです。
外壁タイルにメンテナンスが必要な理由3
タイルの浮きや剥がれ
常に過酷な自然環境に晒されている外壁ですが、サイディングやモルタル外壁同様、外壁タイルもこれら自然環境の影響を大いに受け、浮きや剥がれが発生します。特に昼夜の寒暖差と、雨風が大きな原因となりますが熱や吸水による膨張、夜間に気温が下がることや吸水した目地などが乾燥することによる収縮によって付着力が低下することにより浮きや剥がれが発生します。
また寒冷地であれば浮きや剥がれが発生した箇所から浸入した水分が凍結・融解で同様に膨張と収縮を繰り返すことで付着力が低下しさらにタイルの剥がれを進めてしまう結果となります。
また信じられない話ではありますが、施工不良によって新築から数年で剥がれが発生してしまうケースも存在します。例えばタイルを下地に接着する際には強く圧迫することで圧着させますが、圧着不足によって早期に浮きや剥がれが発生したり、そもそも使用されたモルタルの質の問題や下地にごみがついたままタイルが接着されていたなどです。大変悲しい事実ではあるのですが大きな地震があったわけでもないのに新築から数年で耐久性の高い外壁タイルがこのような状態になってしまうといったことがあると当時の施工を疑ってしまいます。
またタイルの剥がれ、そこから発展した剥落は二次被害を生んでしまう可能性もあります。接着用のモルタルと一緒に剥落したタイルが死亡事故を引き起こした事例もあります。外壁を確認して浮きや剥がれに気づいた際は早急に専門業者に補修工事を依頼するようにしましょう。
外壁タイルにメンテナンスが必要な理由4
タイル自体にひびや割れが発生したため
耐候性や耐傷性が高いタイルですが、外部からの強い衝撃によってタイル自体にひびが入ってしまったり、欠けや割れが起こってしまうこともあります。
損傷がひどいとひびや割れた部分から水分が浸入することで付着力を失い、タイルの剥がれにもつながってしまいます。こちらも気づいた時点で早急に専門業者に補修を依頼しましょう。
モルタルの補修
湿式工法で施工された外壁タイルにおいては目地や接着面のモルタルをメンテナンスする必要があります。軽いひび程度であればエポキシ樹脂でひびを塞ぎ、モルタルを増し打ちすることで対処できますが、タイルが浮いてしまっているような場合はピンニング工法にて、剥がれに発展しないよう内部の補修を行う必要があります。
タイルの浮きをピンニング工法にて補修事例
外壁からタイルが浮いているので補修をしてほしいというご依頼です。タイルの浮きはタイルの付着力がなくなり剥離や剥落が起こってしまう前兆とも言えます。当然雨水も浸入しやすくなるため、剥離や剥落を助長してしまうことにもなりますし、屋内への雨漏りを引き起こすリスクも高まります。そうならないようにピンニング工法にてタイル内部の補修を行います。
浮きが見られる箇所にマスキングテープで印をつけ、目地部分にドリルで穴を空けていきます。そして空けた穴にエポキシ樹脂を注入し、隙間を埋めていきます。これによって外壁内部の密着性が高まり生じた隙間を改善することができます。
仕上げはモルタルで目地部分を仕上げて完工です。少しの浮きであればこのようなメンテナンスを行うことができますが、もしタイル自体が大きく浮いている、剥がれかけているような場合はタイルを一度剥がしたうえで、再度接着用のモルタルで張りなおすといった工事が必要となります。
コーキング打ち替え
外壁タイルにおいてもっとも傷みが出やすい部分が目地のコーキング部分です。お住まいの立地や環境にもよりますが新築から3年、長持ちしたとしても7年程度で傷みだし、劣化が進んでいきます。そうすることで衝撃吸収という役割が果たせなくなるばかりか、劣化部分から雨漏りを引き起こしお住まいに重大な欠陥を与えかねません。新築から10年で外壁全体のコーキングのメンテナンスを必ず行うようにしましょう。
またせっかくですからメンテナンス時には耐用年数が長いコーキング剤でメンテナンスすることをお勧めします。15年以上の耐久性を持つコーキング剤もございます。ぜひご相談ください。
劣化してひびが発生したコーキング目地の補修事例
経年劣化で痩せてしまって、ひびが発生しているコーキング目地です。メンテナンスフリーと言われている外壁タイルですがコーキング部分は必ず経年劣化でこのような状態になります。ひびや割れがお住まいに重大な被害を与えないためにも外壁タイルは新築から10年で一度はこのコーキング部分のメンテナンスが必要になるのです。
ひびだらけだった目地がコーキングを打ち替えたたことにより生まれ変わりました。雨水が浸入する隙間がいたるところにあった状態でしたが、外壁から雨水が入り込む隙間がなくなり安心して暮らしていただけるお住まいへと生まれ変わりました。
タイルの交換
タイル自体が欠けてしまった、割れてしまった、剥落してしまったといった場合は被害箇所部分に新しいタイルを張りつけます。もちろんコストはかかりますがタイルを総張替えする方法もあります。しかし必要な箇所に新しいタイルを張りつけるといった方法が一般的と言えます。ただし新築時と同じタイルが手に入ることばかりではありません。そういった場合は似ている色のタイルを使用します。
タイルの一部交換と目地の増し打ち事例
三枚のタイルが剥落し、外壁が歯抜け状態となってしまっています。新たに使用するタイルは色はもちろん規格の違いから大きさや厚みが違うこともあります。その場合はサンダー等で削り、厚みを調整します。その後剥落している部分に調整したタイルを張りつけモルタルで固定します。
さらに築年数が経過し、目地部分が劣化していたため目地を増し打ちしメンテナンスを行いました。モルタルをタイルの上からコテでなぞりながら目地に埋めていき、乾かないうちに拭き上げ、この工程を繰り返すことで目地を補強します。目地を増し打ちすることで側面からタイルを固定させることもできるためタイルの剥がれや剥落に強い外壁タイルへと生まれ変わることができました。
タイルが剥落したマンションのタイル張替え事例
比較的広範囲に渡るタイルの交換です。タイルは一枚でも落下するとその周囲の下地が傷んでいるケースも多く、それにつられて周囲のタイルが剥落してしまうことがあります。そのような場合は万が一の二次被害を防ぐためにも広範囲に渡ってメンテナンスが必要となります。まずは新しいタイルを張るためタイルと下地を剥がしていきます。下地処理をおろそかにしてしまうとタイルを平らに張れないばかりか、施工不良により短期間でタイルの浮きや剥がれが発生してしまいます。
次に下地のモルタルを塗っていきます。下地を塗り終わった後はタイルを縦・横・斜めのバランスを見ながら外壁に一枚一枚丁寧に張り付けていきます。そして最後に目地部分を平らにしていきます。
透湿性防水材で外壁タイルの防水効果を向上させるメンテナンスもあります
新築された際にタイルを選択された方はタイル自体の風合いや質感が気に入ったという方が多いと思います。しかし経年劣化で目地は必ず傷みますし、タイルも吸水率が0%ではないため雨風をまともに受ける外壁部分はいつでも雨漏りといったリスクがつきものです。そうしたリスクを少しでも減らしてお住まいを長持ちさせるためのメンテナンスとして外壁タイルに防水材を塗布するという方法があります。表面に塗膜をつくることなくタイルや目地に浸透し水の浸入を防ぐことが可能となります。
防水材ウォータープルーフでタイルを防水メンテナンス事例
代表的な防水剤であるプラザオブレガシーのウォータープルーフを塗布していきます。白華防止や塩害やカビや苔にも強い防水剤です。まずは洗剤を使用してタイルや目地に付着した汚れを落とします。当然ですが洗浄をしないままだと防水剤として100%の力を発揮させることはできません。
洗浄後、水圧を当てて洗剤を流したあとに乾燥をさせ、その後ウォータープルーフを塗っていきます。タイル面はローラーで塗り、目地部分は刷毛で塗っていきます。ウォータープルーフは二回塗りのため一度目の塗布の後に乾燥を終え、もう一度塗っていきます。塗布後の風合いや質感ですが表面に塗膜をつくるわけではないためタイルの風合いや質感は施工前後で変わることはありません。
施工後のタイルや目地に水をかけてみると、撥水していることがわかります。被害がでてからのメンテナンスではなくあらかじめ対策をしておくことで外壁タイルを長持ちさせることが可能です。
外壁タイルに塗装は必要ないのか?
結論から申し上げますと外壁タイルに塗装は必要ありません。タイル自体は耐候性や耐傷性に大変優れているため変色や劣化などが起こりにくい素材です。新築時の美観を長続きさせることができメンテナンスコストを大幅に削減できるという理由でタイルを採用されたという方もきっと多いと思います。
しかし悪徳業者の中には「外壁に汚れが目立っているから塗装をお勧めします!」「外壁塗装で新築時のツヤを取り戻しましょう!」などもっともらしい言葉で外壁塗装を売り込んでくる業者もいます。ではなぜタイルに塗装は必要ないのでしょうか?
1.タイル自体の耐久性が高いため
何度も触れましたがタイルという素材は使用されている原材料や製造方法から耐久性が非常に高く、劣化の少ない外壁材です。
外壁塗装を行う目的の一つは美観保持、もう一つは外壁材の保護です。美観保持という観点で見るとそもそも変色のないタイルに塗装を行う必要がありません。
2.外壁塗装をしてしまうと元の状態に戻せないため
また一度塗装をしてしまうと耐用年数に応じて再塗装が必要になるため本来必要のないメンテナンスにお金をかけてしまうことになり不経済と言わざるを得ません。
よく聞くクリア塗装って必要なの?
クリア塗装とはその名の通り透明な塗料を外壁材に塗る工事です。無色透明な塗料で塗るため外壁材の素材感そのままに、外壁材の保護や艶出しといった目的で行われます。
通常の塗料同様、シリコンやフッ素といった様々なものが存在しますがいずれにしてもタイルの耐用年数と比較すると断然短いため、外壁タイルの耐久性を高めるという点では疑問を抱かざるを得ません。しかしタイル用のクリア塗材もメーカーから販売されており、艶出しといった美観向上を目的とした塗装が行われるケースもあります。検討中の方は専門業者に相談したうえで慎重に行うようにしましょう。
ただし塗装によって割れてしまったタイルや目地を復活させることは不可能であること、また一度塗装をすると耐用年数に応じて塗り替えが必要になることも覚えておきましょう。
外壁タイルのメンテナンスについてなんでもご相談ください!
サイディング外壁やモルタル外壁等と違い定期的な塗装が必要のない外壁タイルですが、決してメンテナンスフリーではないといったことがご理解いただけたのではないでしょうか。「タイル=メンテナンスフリー」という間違った知識や先入観がお住まいのリスク発見を遅らせ、雨漏りなど深刻な事態を引き起こしてしまった例を私たちは数多く見てきました。
定期的なメンテナンスはお住まいの健康状態を長持ちさせることはもちろん、長い目で見たときにメンテナンスコストを抑えられるという大きなメリットもあります。
街の外壁塗装やさんは外壁リフォームや外壁メンテナンスの専門店です。新築から10年以上を経過して一度も外壁のメンテナンスをしてこなかった・・・、コーキングの劣化やタイルの剥離など目に見える形で外壁タイルが傷んでいる・・・という方はまず街の外壁塗装やさんの無料点検をご活用ください。お住まいの現状を正確にお伝えするとともに最適なご提案をさせていただきます。
タイルは土や石、砂といった自然素材でできた無機物のため耐候性に優れています
高温で焼き固められ成形されたタイルは耐傷性に優れており、
ほこりや砂、物をぶつけたとしてもほとんど傷は付きません外壁に使用されるタイルはJIS規格でⅠ類、Ⅱ類に分類されている
吸水率10%以下もので耐水性に優れています外壁タイルの施工方法にはタイルの張り付けにモルタルを使用する
湿式工法と接着剤を使用する乾式工法があります現在は乾式工法による施工が主流です
耐候性や耐傷性、耐水性に優れた外壁タイルですが
決してメンテナンスフリーではありません外壁タイルにメンテナンスが必要な理由1
モルタル目地や下地が劣化するためです外壁タイルにメンテナンスが必要な理由2
目地のコーキングが劣化するためです外壁タイルにメンテナンスが必要な理由3
タイルの浮きや剥がれが見られたらメンテナンスが必要です外壁タイルにメンテナンスが必要な理由4
タイル自体にひびや割れが見られたらメンテナンスが必要です外壁タイルのメンテナンス方法には状況に応じて
モルタルの補修、コーキングの打ち替え、タイルの交換があります。透湿性防水材で外壁タイルの防水効果を向上させるメンテナンスもあります
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